君の腎臓を食べたい。

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水曜日、透析日だった。
お弁当の準備をして、透析へ向かった。

あんまり体重が増えていなかった。
前日、そんなに食べてない。

なんだか最初は食事のたびに増えを気にしてドキドキして。
そして体を作らなきゃだから食べなきゃって思って。
今度は増やせる範囲で増やさなきゃ損みたいな気になって。
そして、やっと普通になってきたかもしれない。

透析中は、君の膵臓をたべたいを見た。
実写版の映画の方。

君の膵臓をたべたいという言葉に込められた意味を考えた。
なんなんだろう。
君が言うのはわかるけれど、僕に込められた想いは。

限られた命ではあるけれど、それでも予定調和だと思った。
短くはあるけれど、全うできるのだと思っていた。
きちんと「さよなら」が言えるものだと。

だけど、そうではなかった。
君の命を奪ったのは病ではなかった。

けれどそれが、秘密を知るのは僕だけという世界を強調する結果にもなった。
クラスメイトは彼女の病気を知らぬままだった。

もう1度見れるかと言えば、今は見れない。
今の僕にはもう1度君を失う勇気はない。

人は後悔のないように生きなければいけないな。
そしてこんな気持ちの時に抱きしめたい存在や、握りたい手、感じたいぬくもり、存在がほしいと思った。

どうやら僕の膵臓は働いているようだ。
だけど、腎臓は失った。

僕ならば、君の腎臓をたべたいと言うのだろうか。

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